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Dennis Severs' House

(行ったのは少し前のことになるのですが)「Dennis Severs' House」という少し変わった博物館に行ってきました。
ずっと行ってみたいと思っていたものの、開館時間がかなり限られているのでなかなか行くことができませんでしたが、せっかく行くならクリスマスデコレーションのされている時期に!と決めていました。
雰囲気を壊さない為に1度に入れる人数に制限があり、30分ほど入場待ちの列に並びました。



見た目は普通のジョージアン時代のテラスハウスですが、中に入ると Dennis Severs というアーティストが18世紀にこの界隈に暮らしていたと設定した架空の裕福な絹商人のJervis家の様子が再現されています。
この家全体が彼のつくったインスタレーションアートともいえます。



「You either see it or you don't」というのがこの博物館のコンセプト。
普通の博物館と違って説明書きも順路もないので訪れた人々は自分の想像力を働かせながら架空の一家の物語を紡いでいきます。
ここでは匂いや音までも当時の雰囲気をかもし出すためのツールとして効果的に使われていました。



残念ながら、内部の写真撮影は禁止されているので写真は博物館のオフィシャルサイトから。
ここはキッチン。
置いてある食材は全て本物でした。


      1-candlit-kitchen-003.jpg

      1-6675116935_66b17dddf2_z.jpg



この家には今も電気やガスが通っておらず、昔ながらの方法で明かりや暖をとっています。
地下にあるキッチンは特に昼でも薄暗かったものの、ろうそくと暖炉の灯りからつくられる陰影が幻想的できれいでした。
耳をすますと石畳を走る馬車の音や物売りの声が聞こえました。



キッチンではドライフルーツやクミン、シナモン、アニス、クローブ、オレンジピールなどがテーブルに並び、ミンスパイ、クリスマスプディング、ゼリー、ジンジャービスケットなどクリスマス時期に食べるスイーツの準備がされているようでした。
流しには洗いかけの食器がおいてあり、まるでついさっきまでメイドさんがここで作業をしていたような感じです。


      1-5297405373_7713833130_z.jpg



これは表に面した1階の部屋


      1-denis-severs-dining-room.jpg   



これはその隣の部屋
クリスマスツリーの歴史は意外と新しく、17世紀にドイツで始まったとされています。
イギリスにクリスマスツリーの風習を紹介したのは、ヴィクトリア女王の夫で、ドイツ出身のアルバート公なのだそう。
1840年、2人は結婚後始めてのクリスマスを祝うためにウィンザー城にクリスマスツリーを持ち込みました。


      1-1380099_674220135929708_1291416113_n-001.jpg

   

これは表に面した2階の部屋


      1-fgg.jpg



これはその隣の部屋


      1-682.jpg

  



これは表に面した3階の部屋
ベッドのシーツが乱れたままで、今まさに部屋の主が起きてちょっとおトイレにでも行っているような感じでした。
ベッドサイドのテーブルではコーヒーから湯気が出ていました。


       DSH+Master+bedroom+Roelof+Bakker+01+-+Copy.jpg

       1-YR489857_942long.jpg   
   


これはその隣の部屋
スモーキングルームとして使われているようで、タバコの葉の匂いのする部屋には吸いかけのタバコや飲みかけのシェリーがテーブルの上においてあるなど、Jervis家の住人が今もこの家に住んでいるような息づかいが感じられるような細かい演出がされていました。


       1-main_500.jpg



4階へ通じる階段の踊り場には、天井から下着などの洗濯物が吊り下げられ、雑多な生活の匂いが漂います。


       1-10152569_769591579725896_2410714920617027183_n.jpg



これは階段を上がってすぐのお部屋
1番最初に感じたのは室内の温度でした。
3階までは暖炉に充分な薪がくべてあって暖かかったのに比べて、4階はとても寒かったです。
お部屋に暖炉はあるものの申し訳程度にしか薪がくべられていなかったことや調度品が粗末だったことからこの家で使用人として働いてた人の部屋かなと思ったのですが、後から調べてみたところ、シルクトレードが不況になり、生活が退廃していった頃の家の様子なのだそう。

       
       1-via-home-biba-dot-blogspot-dot-com-002.jpg 

       

これは表に面した4階の隣のお部屋
ベルベットの豪華なカーテンを掛けた天蓋つきのベッドは高価なものだったようにみえますが、ベッドだけでなく部屋全体が暗く、埃っぽく、壁は剥がれ、天井にはひびが入り、クモの巣があちこちに張っていました。


       1-1097-833-DickensRoom_2_DSH.jpg



急に登場人物が消えてしまった物語の中に取り残されてしまったような、ちょっと心細くなる不思議な錯覚に陥りました。
ここでは今もなお200年前の世界が存在し、変わることなく永遠に同じ時を刻み続けています。
遠い過去でありながら現在進行する不思議な空間です。

お気に入りの博物館がまた1つ増えました。






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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

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プロフィール

swallowtail*

Author:swallowtail*
        

ご訪問ありがとうございます。

2000年からロンドン在住です。
(メキシコに住んでいた時期もありましたが)
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