昨日はお気に入りの Wilton Music Hall で、「The Lost World」を観て来ました。
アーサー・コナン・ドイルの書いたSF小説「失われた世界」を元に1925年に製作されたアメリカの無声映画です。
ストップモーションや特殊メイクを積極的に使用し、当時としては非常にリアルな 「異世界とそこに生きる生物達」 を描き、大ヒットを記録しました。
この作品の成功はジュラシック・パーク、ゴジラ、キングコングというその後の特撮映画に大きな影響を与えたといわれています。

原作には登場しない女性が探検隊に加わって現地に赴くだとか、帰路をたたれたのが案内人の裏切りではなかったり、アマゾン流域の秘郷から連れて来られたのが翼竜のプテロダクティルスではなくアパトサウルスだったりと多少の脚色が加えらているものの、ロンドン動物学会で恐竜はまだ絶滅していないと主張したチャレンジャー教授が自分の主張が正しいものであることを証明する為に彼に反対するサマリー教授や、探検家のロクストン卿、ジャーナリストのマローン、探検に出たまま戻らない父親メイプル・ホワイトを探しに行くポーラと探検隊を組織し、アマゾンの奥地へ向かうという筋書きはほぼ原作と同じ。
恐竜がだいすきなので楽しみにしていました。
無声映画ですが、スクリーン脇にバンドがいて映画に合わせて生演奏するのもすごよかったです。
波止場でケーブルが切れてアパトサウルスが見慣れた街並みロンドンの街で暴れるパニックシーンは特に面白かったです。
キングコングの映画のルーツを改めて知りました。
最後のアパトサウルスの重さに耐えきれず崩れ落ちたタワーブリッジから海へ帰って行くラストもよかったです。
おまけ
![1865[1]](http://blog-imgs-44.fc2.com/p/e/z/pezmania/20100812060630e4d.gif)
「The Lost World」は航空機内で初めて上映された映画でもあります。
映画が上映されたのは1925年4月、ロンドンからパリまでを飛ぶ、インペリアル・エアウェイズのフライトでのことだそう。

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